自作スピーカー製作記

オーディオがあまりにも好きすぎて、ついにスピーカーを自作しました。
ただ、ここで紹介するスピーカーの作り方は、物凄く単純なものです。つまり、超初心者向けです。
そこそこのお金を出して、本格的なスピーカーを作りたいという人は見てもしょうがないです。スピーカーに詳しくて、なおかつちゃんとしたのを製作したいという人は、他に沢山自作スピーカ
ーの作り方を紹介しているサイトがあるので、そこを見たほうが全然いいでしょう。
って事で、簡単な自作スピーカーの作り方の紹介をしていきます。あ、ちなみに俺は中学時代、技術家庭科はほとんど2でした。

09年1月16日。翌日センター試験を控え、世の高3の人たちが死に物狂いで勉強している中、友達とスピーカーを作りました。俺はとっくのとうに進路は
終えているので、暇なものです。
小学生時代、簡単な箱すら作れなかった俺らだけど、今なら出来る! なにせ18歳!
そんなどうでもいい事はさておき、そもそも何を揃えればいいのか。そしてどういう種類のものを揃えればいいのか。まずはそれを紹介します。

1.スピーカーユニット
まずはこれが無ければ始まりません。
そこで、種類を説明します。

ツイーター 高音担当のユニット。最近のスピーカーはほとんどがツイーターとウーハーの2WAYスピーカーですね。

ウーハー 低音担当のユニット。昔は30センチくらいのものもありましたけど、今では12センチくらいの小型のものが主流です。

フルレンジ 高音と低音、両方を担当するユニット。自作スピーカーでは、フルレンジが基本です。特に、初心者はフルレンジ一発でやりましょう。一つで
高音と低音を担当しているので音の限界は限られますが、歪みの無い素直な音が出ます。

今回採用したのはフルレンジユニットです。
で、どこで買えばいいの? という話ですが、東京もしくは東京の近くに住んでいる方なら、秋葉原にパーツ屋が沢山あるので簡単に手に入るでしょう。
じゃあ、俺みたいに札幌に住んでる人はどうすればいいのか。ユニットでは国内ナンバー1メーカーのフォステクスのユニットなら、ヨドバシなどの電気屋
で買えますけど、高いし種類も少ないです。
ラジカセとかいらないスピーカーユニットを分解して使うのもいいですが、それはちょっとお勧め出来ません。
となると、やはりネットでしょう。コイズミ無線という店のオンライン販売なら安く買えますし、種類も豊富。送料は高いけどね。
そして今回は、コイズミ無線で買ったONKYOの5S32Kを使用します。一つ780円でした。
高音の伸びが良く、低音もきちんと鳴ります。元気で、ハキハキと鳴る印象を受けました。

10センチのユニットです。大きければ大きいほど低音が強くなり、小さいほど高音は良くなります。まぁ、10センチ前後が丁度いいと思います。

2.エンクロージャー
自作スピーカーを作るにあたって、これがメインです。自作スピーカー=箱ですからね。
簡単に言えば、箱さえあればスピーカーユニットをはめて終わりですしね。
箱は当然板で作りますが、一般的に板の種類はシナ合板、ラワン合板、MDF板です。
ここら辺が妥当です。値段的にもね。他の素材になると、ちょいと高いです。
今紹介した中では、シナが一番。ラワンが二番です。MDFは素材が柔らかく、水分を吸い取りやすいらしいです。
俺はラワン合板を選びました。小さい板二枚で980円でした。小型スピーカーを作るなら、なんとか板は1000円以内には納めたいですね。シナだと、そ
こそこ高いのでラワンで十分でしょう。極端な差は無いですし。

そしてエンクロージャーの種類。一般的なのは密閉型やバスレフ(下に穴開いてるやつ)です。
ただ、自作なんだから、出回ってないタイプが良い。という事で、今回は後面開放型にしました。後ろの板が無いんです。こうすると、低音は弱くなります
が、後ろの板が無いのでとても開放感があり、広々とした音になります。
板も気持ち少なくて済むので、経済的でもあります。

そしてカッティング! こればかりは自分で切るのは困難でしょう。めちゃくちゃ手先が器用な人なら出来るだろうけど。
まぁ、ホームセンターはどこでもカッティングやってくれるので、板買ってそのままカットしてもらいましょう。
ここで注意点。ホーマックがトップクラスに有名だと思いますが、ホーマックはスーパーデポなどの大型店じゃないと丸い穴を開けてくれません。
小さいホームセンターは注意ですよ。丸い穴を開ける機械置いてないし、切る人も普通の社員です。運が悪ければ学生のバイトが担当する場合もありま
す。特にホーマックは、小さい店だとバイトの高校生にやらせてる所があります。その場合、数ミリのズレは覚悟して下さい。ちなみに俺はバイトしてた
時、数ミリズレてすげぇ怒られました。
大きいホームセンターは工房があって、ちゃんとカッティング専門の職人がやってくれます。なるべく大きいちゃんとした店に行きましょう。ジョイフルエー
ケーは良く知らない。
で、近くに丸い穴空けてくれる店が無い! っていう人は、自分で開けるしかありません。
その場合、「廻しのこ」という道具を使います。まぁ、小型ののこぎりみたいな奴ですね。500円〜800円前後で買えます。
ユニットが10センチだとしたら、コンパスで10センチの円を書き、ガリガリと削りましょう。穴は別にガタガタになっても構いません。どうせスピーカーユニ
ットで隠れるので。

ホーマックは1カット50円です。今回は10回カットで500円。ちゃんと図面を持参して店員に説明しましょう。

3.材料

今回使用した材料はこれ!

ラッカースプレー ペンキは止めたほうが良いです。綺麗に塗るにはそれなりの器用さが必要ですし、手間もかかります。スプレーなら簡単ですし、500
円前後で買えます。
ただ、スプレーは外でやりましょう。匂いがかなりひどいし、凄く変な使い方すると、シンナーで頭ラリっちゃうかもしれませんし。大きい家だとしても、塗装
を部屋でやるのは色々と面倒になります。

ニス そのまんま、ニス。スプレーは黒色なのに、茶色のニスを買ってしまいました。でも伸ばせばちゃんと透明になりますよ。色が黒だったからなんとか
なったんでしょう。これは500円でしたけど、もっと安いのあります。

木工用ボンド そのまんま、ボンド。

ネジ ユニットを止めるためのネジ。長さには注意しましょう。長すぎるのは良くないです。

やすり これは50円くらいで買えます。

スピーカーケーブル もしも余分なケーブルがなければ、家電量販店で買いましょう。そんなに高くないです。そんなに長く買わなければ、数百円くらいか
な。

この他に吸音材かな。グラスウールという素材を、板の内面に張ります。でも俺は売ってなかったのでスポンジを使いました。みなさんはスポンジなんて
無茶はせず、ちゃんとした吸音材を買ってください。まぁ、無かったら無かったで別にいいんだけど。
板も含めて、2900円くらいでした。ボンドは家にあればいいし、ネジはいらない奴を探し出したり、スプレーとニスを安いのにすればもっと安く済みます。
もしくは塗装しないとか。
とにかく、安くて簡単なスピーカーを作るなら、3000円前後で済むでしょう。ボンドもネジもケーブルも家にあり、塗装関係を買わなければ、更にグッと安
くなります。

4.製作開始
まぁ、板くっつけるだけです。ここは自分の器用さでどれだけ見栄えのいいものを作れるか決まります。不安な人は、友達にでも手伝ってもらいましょう。
特に、俺みたいに人一倍不器用な人は素直に誰かの手を借りたほうがいいです。

で、板をつけて箱が完成したら、次は塗装。
外に出てスプレーをかけまくり、乾かします。途中、乾かしている間に、リビングに置いておいたキティちゃんの軍手を、親が「汚い」と言って袋に詰めて窓
から捨てるというアクシデントもありながら、なんとか塗りました。

雪も真っ黒です。この日は寒かったです。本州の人、10度や5度で寒いなんか言っちゃいけません。北海道の冬は常に氷点下との戦いです。
スプレーが乾いたら、ニスを塗ります。俺みたいにニスを塗る道具を用意するのを忘れていて、習字のペンで塗る事にならないように、あらかじめ適当に
準備しておきましょう。

そしたら、後はスピーカーユニットをかぶせて、ネジで止めます。そしてスピーカーケーブルをユニットに繋ぎます。はんだごてで繋げますが、別にケーブ
ルを適当に穴に突っ込んで取れないようにするだけでも大丈夫です。
今回は後面開放型で後ろの板が無いから良いのですが、初めにちゃんとケーブルを出す穴を開けておきましょう。
で、吸音材がある人は内側に両面テープでぺたぺたとくっつけて、ついに完成です!

初めての自作スピーカーです! 友達と共同だけど。
やっぱ、塗装はやった方がいいですよ。自作だから当然手作り感が出ます。でも色を塗ってニスを塗ると、結構カッコがつきます。

今回一通り紹介しましたが、見てわかる通り、これは冬休みのお遊び感覚で作ったスピーカーです。
本格的な人は、どこからどう見ても市販のものとしか思えないスピーカーを作りますし、箱の中の構造やらケーブルを繋ぐターミナルやら、細かい所から
全てこだわり、お金も数万出して作ります。
ですが、世の中全ての人が器用ではないですし、お金もそんなに出せないでしょう。本格的なスピーカーを作れる人ってのは、めちゃくちゃ手先がよく、設
計に向いている”大人“です。そして材料に出せるお金が沢山ある人。
まぁ、そんな凄いスピーカーを作る人は、簡単に言うと超マニアな人くらいです。はっきり言ってマニアまで行くと、俺にも全く理解出来ない世界が広がって
ます。
俺みたいな高校生や初心者くらいなら、こういうお手軽自作スピーカーでも十分だと思います。くどいようですが、これはあくまでも超初心者向けの紹介ペ
ージです。なるべく安く、手軽に作ったスピーカーでも、自分が楽しめて満足出来ればそれで成功なのです。それが娯楽であり、趣味というものでしょう。
値段は自作の方がかかってますが、自分で作ってもメーカー製のスピーカーより良い音を出すスピーカーを作ることが出来ます。
それに、材料は一度買えば当分は持つので、板だけの値段を考えればなかなかお得でしょう。
あとは、好みのスピーカーユニットを買ったり、構造を変えてみたり、色々自分なりにアレンジして作ってみて下さい。



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